俺はお前だけの王子さま
制服に着替え顔を洗い終わる。


久しぶりの王子くんの制服姿に秘かにきゅんとした。


朝食を食べるために王子くんと本宅のリビングへ向かう。


リビングでは王子くんのご両親が先に朝食を食べていた。


薄いガウン姿のお父さんを見ると昨夜の台詞を思い出し少し胸が痛くなった。


それでも…

今日こそは山田さんに教わった事を意識して少しでも認めてもらいたいよ


「おはようございます」


私の声にご両親はこちらを向いた。


「ん、おはよう。２人ともよく眠れたかな？」


お父さんはにこやかに答えてくれた。


「はい。ありがとうございます」


私は王子くんに続いて椅子に座った。


山田さんとは違う家政婦さん達が王子くんと私に朝食を運んでくれる。


「そういえば春馬……」


お父さんは王子くんに話を始めた。


談笑しながら穏やかな時間が流れる。


私は朝食の和食を食べながら
その様子をうかがっていた。


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