俺はお前だけの王子さま

17歳

11月


加奈子が私にプレゼントをくれた。


「愛子誕生日おめでと☆」


私は少し驚いた顔をして加奈子を見た。


「え?覚えててくれたんだ…!ありがとう」


去年はプレゼントを交換したけど…


今年も覚えていて貰えるとは
思っていなかった。


休み時間の教室で、私は加奈子からもらった小さな包み紙をあける。


中には可愛い髪ゴムが入っていた。


ミニーちゃんみたいな赤と白のドットのボンボンがついたゴム。


私は手に取ると思わず笑ってしまった。


「加奈子これ可愛すぎだよ…」


「でしょ?私も色ちがいでかったんだ!」


そう言いながら加奈子は自慢げに右手を自分の顔の横にかざした。


手首には、黄色と白のドットのゴム。


可愛い黄色が加奈子の雰囲気によく似合っていた。


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