俺はお前だけの王子さま
「愛子あんまりこうゆう可愛い系つけないけど絶対に可愛いよ~?」


加奈子は私の髪をポニーテールに結うとボンボンを付けてくれた。


加奈子が差し出す鏡を見ると
いつもと少し雰囲気の違う私がいる。


「嬉しい…ありがとう」


加奈子も笑顔でポニーテールを結った。


「これでお揃いだね♪」


お揃い…

加奈子の言葉に胸が高鳴る。


「本当に嬉しい!ありがとう」


それはどんなプレゼントよりも最高の贈り物だった。


私の笑顔に加奈子も笑う。


黄色いボンボンが小さく揺れた。





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