俺はお前だけの王子さま

これからもずっと――…

―――臨月**






季節はいつの間にか冬になり


か細く儚げだった愛子の体は、いつの間にかプラス14kgになっていた。


「…それ以上増えたら難産になんじゃねぇの?」


夜、俺はベッドの上でヨガをする愛子を眺めている。


「だから今がんばってるんだよ」


腹がバスケットボールのように大きくなった愛子は変なポーズを取りながらゆっくり呼吸をしている。


何でも母体に良いポーズらしい。


「ふぅ~そろそろ寝ようか」


愛子は手足を戻すと呼吸を正しながらベッドに横になった。


俺は寝そべる愛子に毛布をかけてやってから


部屋の灯りを消し自分もベッドに寝た。


「ありがとう~」


「あぁ、おやすみ」



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