キミといたくて ~YUI~

第2話


あと1か月で卒業式。そんな時期にあたしは、ずっと一緒だった子たちから離れ、別のグループに入ることにした。

大ッキライ、と言われたの。いつからそう思われていたのかまではわからないけれど。


“ちょっ……おでこ広くない? 将来、はげそう!”

いつも前髪をおろしている友達が、眉毛の下まで伸びた髪をうっとうしそうにかきあげたとき、あたしはひとより広いその子のおでこに驚いて、思わずプッと吹き出してしまった。


まさか冗談で言ったそのひと言が、仲間はずれにされるきっかけになるだなんて。今でも信じられない。


「……」

教室から廊下の様子を眺めていたあたしは、そっと、はしゃいでる奈美たちから目を逸らした。

別々に過ごすようになって、もう3日。見ないようにはしてるんだけど、時たま目に入るあの子たちの表情は、いつも楽しそうだ。
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