キミといたくて ~YUI~

第4話


亜矢ちゃんから嫌われている。でも、あたしはもう奈美たち3人のもとへは帰れない。

他のグループへ移ったほうがいいのかも。そう考えてクラス中を見渡したけれど、気が合いそうな子なんて、そうそういない。

あたしはもう、卒業までひとりなの?

登下校、休憩時間、お昼休み……みんなが賑わうその時間を、ひとりで寂しく過ごさなきゃいけないなんて、恥ずかしいよ。

なんでこうなったんだろう。あたし、何もしてないのに。

なんで? なんであたしがこんな目に。


目に涙を浮かべて教室を出ていった、亜矢ちゃん。真由美は彼女の後を追い、教室でひとりぼっちになったあたしは、心の中で悲痛な思いを叫んでいた。

あのふたりが帰ってきたら、言われちゃうかもしれない。出ていってほしい、と。

今になって、「目には目を」と仕返しまがいなことをした自分を後悔してる。あんなこと、しなきゃよかった。
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