過去の秘箱


愛には……蜜が溢れ出す事を知った沙織は、この悦びに深く感動した。


かつて板前の行為では……痛みしか伴っていなかったから……。


そうゆう意味では二人とも初体験……この愛を伴う快楽に二人はのめり込んでいった。


彼は、部屋の合鍵を持つ事になった。


沙織は仕事が終わると真っ直ぐ家に帰り、食事の支度をする。


部活終えた彼は、家には帰らず、電車に乗り沙織の部屋にやって来る。


夜遅くまでじゃれ合い、また沙織が駅まで彼を送って行く。


16歳同士……幼く美しく甘く激しい会瀬が始まった。



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