過去の秘箱
19 詩織が……


沙織は、何事もなくいつもの様に仕事を終え、家路を急いだ。


今日の献立は何にしようなか?


沙織の気持ちは甘さで充たされた新婚気分。


アパートの前まで来た時、男が立っていた。


大柄な男……何処かで見た風貌…嫌な雰囲気…出来れば会いたくない…避けて生きていきたい…招かざるお客様、お父さんだ!


    何で?


私は後退りしたけど、時はもう既に遅し……もう手遅れ……目が合ってしまった。


「沙織、久しぶりだな、大変な事になってんだよ、話しを聞いてくれ」


不吉な黒いもやもやが私を包む……。


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