過去の秘箱


消しても消しても消え去る事のない、汚染物質……消えたかのように思えても、それはただ姿を隠していただけ…消えてはいなかった。


消えないものならば、閉じ込めましょう、箱に入れて鍵かけて……。



マー君愛してるよ。


マー君しかいないよ、あの板前の匂いを忘れさせてくれる人は……。


だけど、哀しき錦鯉……この鯉を抱擁するには、この傷を受け止めるには……マー君ではまだ若過ぎた。


まだ高校1年では無理もない話。


物語は…これから哀しみの流れに流されていく。



< 145 / 221 >

この作品をシェア

pagetop