過去の秘箱


気が付いた時は、時間がいつもより1時間も遅くなっていた。


早く帰らなきゃ……気持ちは焦るけど、試合終わった彼が、まだグラウンドの整備をしていた。


待っていなきゃ…駅まで送って貰いたい。


だって充電がもうすぐで切れそうだから……。


私は待った……。


その日は、いつもより1時間半も遅くなったけれど……彼は充電してくれた。


愛の電池………。


これで一週間は生きていけそうよ。


「中谷君…バイバ~イ」


「あぁ、またな…夜メールするよ、じゃ」



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