過去の秘箱


電車内で現実に戻った私は…物凄く焦っていた。


お父さんと詩織がお腹空かせて待っている、早く帰って、ご飯作らなきゃ……。



「ただいま~ごめん、直ぐにご飯の支度するからね」


テーブルに!  コンビニで買ったと思える弁当食べた後が二つあった!


どうしよう……大変な事になった。


心臓がドキドキドキドキ早くなってきた。


居間にいた父がこっちを見た、恐い顔で……。


詩織は? 部屋に居るのかな…そこには居なかった。


「どこ行ってたんだ?」


「どこって?美雪んとこよ…… 」


父がいきなり立ち上がり私に向かって来た!


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