ね、先生。
それから年は明け、いくつかの月日を越えた。


おネエの表情を見れば、

幸せそうなのは充分なほど分かって、

先生とうまく行ってるのがすぐに分かった。




「ね、里美。高校どこにしたの?」

「あー、まだ決めてない。」

「のんきねぇ、、、アンタって子は(笑)」

「だって~。どこも一緒じゃ、、考えるのめんどくさいー。」


その頃私は中3で、進路を決めなきゃいけない時期になってた。


「あのさ、先生がね。ウチの高校受けてみれば?って言ってたよ。」

「えっ、、おネエと同じトコ?」

「うんー。」

「ウチなら、普通科もあれば、英文科もあるし、情報処理科もあるよ。ただの普通科行くのにしてもさ、パソコンとか沢山あるから違う事も学べるしさっ。」


おネエと同じ高校の同じ科に合わせて行くつもりはなかったんだけど、ちょっとおネエの彼氏が気になってた私は、


「じゃ、おネエと同じトコにするよー。」


簡単に進路を決めた。
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