ね、先生。
 

「じゃぁ、少し休憩!!」


先輩との練習を終え、タオルをコートの隅にあるベンチへと取りに行く。



「・・あぁ、こーやってね。」

「信じらんない~。」

「・・かわいそうに、美加。」


同級生の声が聞える。
私はすぐに誰に向かって言われてるのかが分かった。

・・・そう。あの言葉は、私に向かって言ってる。


美加の態度が変わったあの日から考えてた。
何がいけなかったのか?

うん。

きっと、美加の気持ち知った時に、自分も真鍋先輩に好意があること伝えておけば、こういうことにならなかったのかもしれない・・・。



「もうやめてよっ!!」


突然、美加が同級生に向かって言う。

そして、

少しの沈黙の後に続ける。



「なーんか私が負けた人みたいじゃない~?」


ゆっくりと美加は私の方を睨み付け、


「ふん。こんな女に。」


そう言った―。
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