ね、先生。
ご飯を食べ終わり、

里美とくだらない話をしながら食堂から中庭へと抜ける時、



「・・・あっ・・。」


私は、2階の渡り廊下を歩く先輩を見つける。

思わず足が止まった私に、


「どーしたの?」


里美が聞いてくる。



「ううん、何も無い。」


私が里美に返事をした時、


「あ、、あ~ねっ、、。」


里美は何かを見つけたように笑った。



里美の反応に違和感を感じ、

再び2階の渡り廊下へと目をやると、

そこには、

先輩と渡部先生の姿があった。



「・・・な、何話してるんだろう?」

「さぁね。」


里美は意味深な言い方をしてから、再び歩き始めた。
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