ホットミルク

赤くなってギターを持ち、
スタンドマイクの前に立った。

「ほら、やんぞ!!」

「おぅ」

「りょーかい」


有間の兄貴がスティックをくるくる回して、
カッカッカッカッ
と鳴らし、
有間が考えて新曲を一斉にひく。


澄んだ音。
少しかすれ気味の声。
心臓に響くドラムの音。
ベースの低音。 

すべてが、


すべてが、


合わさって俺はとても優しい気持ちになった。

有間らしい曲だ・・・。
< 14 / 42 >

この作品をシェア

pagetop