ホットミルク

「まぁ、これでそろったし行こうぜ」

と有間が言い、
地下にあるスタジオへと続く階段を慣れた感じでおりてゆく。

そして、
一番下までついた。
無駄に重い扉をあける。


「おぉ~~、久々」

「何テンションあげてんだよ」


有間の兄貴が上がっている。
それを無視し
すたすたと有間はギターの調節をしている。

本当に・・・
冷たいというか何というか・・。
よく、これでバンドやろうと思ったよな。


「あれ?2人とも調節やんねぇーの?」

「やる、やる」

「ちょっと待て」


いつも有間のペース。
うちのお殿はきまぐれですから((笑


「はい、」



有間にピックを渡された。

ギターを弾く時に使うピックは命同様。
‘古くなったから新しいの買わなきゃ’と確か、
2、3日前に言った気がする・・・。
まさか・・・
そんな可愛い奴じゃねぇし。


「あっ、ありがとう。・・・なんで?」


「いや、前に‘新しいの買わなきゃ’って言ってたし」



前言撤回。
可愛いな、こいつ((笑
クールな顔しといて!!
そんな性格だからモテルんだな。

おもしれーなっ
有間ってのは・・・。


「プッ・・・」

「なっ、なんだよ!!」

「可愛いなっ、有間」


「うっせー」
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