ホットミルク
ずっと隠してきたつもりなのに。


「‘なんで分かるんだよ’って顔してるな」


有間がクスッと笑う。
本当その笑やめろよ。


「教えてあげようか?」

「いい」

「お前と何年付き合ってると思ってんだよ」

「いや、聞いてないし」


会話成り立ってねーし。
もー
何なんだよこいつ・・・。


「一度行ってみたかった」

「あっそ。」


こいつ大人な顔してんのに、
心はまだまだ子供だなっ。
おもしれーな


「けど、」


有間が小さく言った。


「いつも目で追っかけてるよ、お前」

「えっ?」


声が小さくて聞き取れなかった。
名に行ってるか分かんなかったけど、
有間の表情が



なぜか


















悲しそうだった。
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