Pure Love
目を覚ますと、あたりはすっかり明るくなっていた。

枕元の時計に目をやると、午前10時を指すとこだった。


けっこう寝ちゃったな…。


そう思いながら、私は身体を起こした。

隣では、まだ翔が軽くイビキをかいて眠っていた。


私はキッチンへ行き、遅めの朝食の準備をする。


翔はおこめ派だから、食卓にご飯が出ないと機嫌が悪くなる。


ごはんは夕べタイマーかけといたから、もう炊き上がってる。


あとはお味噌汁と卵焼き。


私は鼻歌まじりに朝食の準備をしていた。


お味噌汁の具が煮えたから、お味噌を溶こうとした時…―。

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