晴れのち飴

「俺、松稀 太陽。」

始めに言葉を発したのは
爽やかボーイの方だった。


「あたしは亜達 星那。
よろしく~♪」

星那に続くように
あたしも
「橘 空美です。
...よ、よろしく。」
とぎこちないながらも
自己紹介をする。


すると爽やかボーイは
よろしくと微笑んだあと
「お前も自己紹介しろよ。」
と、隣の派手頭に言った。


「俺、水城 嵐。
...よろしく。」


そう言った水城は
とても綺麗な
茶色の目をしていた。



「こいつ、
こんな髪してるけど
めっちゃいい奴だから。」

そう言って
爽やかボーイならぬ
松稀は水城の髪を
くしゃくしゃっと
撫でた。


「なにすんだよ!」

水城は頬を赤らめながら
松稀の手を払いのけた。


照れる水城の顔は
まるで純粋な
子供のようで...




あたしは
一瞬で
恋におちた―


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