‐Ever Lasting‐
漆黒の執事
こんなにも美しい夜空に申し訳ない。


私は今こうして窓の外側に身を乗り出している。


せめてこの世に最期の別れを告げる日は最高の日にしたかった。


今日は正に絶好日。




遺書は机の上に置いた。
今の時間ならもう誰も
起きていない。



意を決して窓枠にかけてある脚に力を入れる。



「サヨナラ…」
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