月影
政宗の餌につられて、俄然やる気になった深幸は、今までにない集中力を発揮し、時間がかかったが、なんとか問題を解き終えることができた。

「たぶん、あってると思うんだけど」

そう呟きながら、深幸は廊下をきょろきょろと見回した。


トイレ、どこかな。


勉強もひと段落したところで、少し休憩をしようと、部屋を出たのはいいが、建物の構造が全く分からないので、トイレを探してすでに数分が経過していた。

「もー…どこよ、トイレ」

部屋がたくさんありすぎて、ドアはたくさん見えるのだが、トイレらしき表示が全く見当たらない。

深幸は深いため息をついた。
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