ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「優衣?マジで気にすんな。俺は俺のやりたいようにやってる。」

「…わかった。ありがとな。」





にしても、病院ってのはヒマだな。




みんな来るし、駿も居るけど…。




動きたい。





「なぁ、あたしいつ退院?」

「お前…今は鎮痛剤打ってるけど相当なケガだからな?」

「わかってるって。で、いつ退院?」

「3ヶ月はかかる。」

「はぁ!?」





3ヶ月!?




ありえねぇから。




3ヶ月もじっとしてたら腐る…。





「あたしはすぐ学校に行って青山を最後に殴るんだよ!!」

「青山奈津は学校には居ない。青山会が潰れたから学校も辞めた。」

「マジかよ…。」





やっぱスッキリしねぇ…。





「でも、アイツ、山寺に謝りに来たってよ。」

「は?」

「私の監督不行き届きのせいでごめんなさい、だってさ。少しは改心したんじゃね?」





ふーん…。




なら、まぁいっか。






「でも退院したい。」

「バカ。たまにはじっとしてろ。」

「無理。」

「俺が居るから、ズルは出来ねぇな?」

「くそっ…。」





でもさ、それってあたしが退院するまで居てくれるってことだよな?




そう思って嬉しくなるあたしはかなり単純。





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