ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
絶対答えなさそうだし。




なんか暴れてるから無視。





その日は駿と宇佐と1日を過ごした。





次の日は、宇佐が帰って龍たちが来た。





「よう!元気か?」

「腹に穴開いたけど元気って言えるのか?」

「ははっ!!」

「でも思ったより元気そうやん。」

「そりゃどーも。」

「さすが優衣だね。図太い。」

「八雲、それ褒めてるか?」





きっと褒めてないと思うけど…。





「なぁ、駿。ハル、見張りから下ろしていいか?」

「やっぱ無理してるか?」

「駿の予想通り。いくら言っても聞かない。」





あたしを刺した男の見張りだよな…。




ハルにも心配かけた。





「ハルが居ないと逃げられるような地下牢なのか?」

「そんなこともないんだけど…。」

「ハルが、俺に出来るのはこれしか無い言うてんねん。」





ハルらしいけど…。





「ハルに、ハルに倒れられたら困るし、さっさと差し入れ持って見舞いに来いって言って。」

「優衣の言葉なら聞くだろ。アイツにとって妹みたいなもんだから。」

「まぁ、言っといてあげてもいいよ。」





あたしにとってもハルは兄ちゃんだな。




頼れるし。





それから少し話して、龍たちが帰った。





「そういえば駿、仕事…。」

「そんなん宇佐に任せた。つーか優衣は気にしなくていいから。」





休んでんのか…。




なんか申し訳ない…。





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