ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
顔をあげると、優しそうに笑ってる。




本当に恐いのかよ?





「「「お帰りなせぇ、頭!!」」」

「はやかったな、親父。」

「駿。」

「やべ…。」

「今は親父じゃなくて頭…だろ?」

「…はい、すいません。」





え…?




今一瞬鬼が…。




チラッと宇佐を見ると、こっち見んなって目で見られた。




頭は宇佐に気づいた。





「よう、宇佐。」

「お久しぶりです。」

「ウチのバカ息子どうよ?」

「頭の期待通りのバカです。」

「おい、宇佐!?」

「はは!それは楽しみだな。」





…よくわかんねぇ。




とりあえず、あたしは駿の後ろに隠れよう…。





「頭、とりあえず中にどうぞ。」

「おいコラ、バカ駿。」

「バカじゃねぇし…。」

「あとで家族で話しような。その子入れて。」





その子…ってあたし?




あとで家族…え?




マジ…?





「だってよ、優衣。」

「お……はい。」

「はは!なにそれ?」





あ、笑い方同じだな…。




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