ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
それから昼前に出発。





あんま長い距離を運転しねぇから飽きてきた。




けどまぁ仕方ない。





「あたしも車運転したい。」

「車あったら楽だしな。」

「学校まで車乗りたい。」

「バカか。」

「バカじゃねぇ!!」





まだ優衣が起きてるから、しばらくは運転も楽しいな。






「…駿。後ろ…。」

「あぁ。わかってる。」





夕方頃、走ってたら後ろからつけてる車発見。




優衣にまで見つかって…。





あれはダメな奴だ。




どこの組かは知らねぇけど。





「ケンカ?」

「したら目立つだろ。他のにバレたら面倒だ。」

「そっか。」





でも…どうしてだ?




俺はラフな格好だし、優衣もラフな格好。




車も黒じゃない普通の車。




親父とは電話もメールもしてない。




まぁ、いい。




とりあえず、どうにかしねぇと。





「仕方ねぇ。…運転技術の見せ所だな。」

「は?駿そんなテクねぇだろ。強がんなって。」

「お前なぁ!!なめんなよ!この俺に出来ないとでも?舌噛むなよ。行くぞ!!」





久しぶりだけど…まぁ、やってみる!




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