ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
身の回りにご注意
◎駿



優衣が緑川に勝ったらしい。




やっぱ優衣強いな…。





で、なんで今日もコイツは来たんだか…。





「あたし1人になっちゃったみたい。」

「あのな、リョウ。そんな話しに来たなら帰れ。」

「冷たいなぁ。」

「うるせぇ。」





本気で好きだった訳じゃない。




俺がしたことは最低なんだと思う。




わかってるけど、今は優衣が本気で好きだ。




だから俺は正直リョウを嫌ってるみたいだ。




ガキくせぇかな…。





「どーせあたし1人ならゆっくり進めようかな?」

「なにをだよ。」

「あ、でもあたし卒業かぁ。じゃあ急がなきゃ。」

「…。」





なんかこうイラッとくる…。




リョウは気持ち悪いくらいの笑みでこっちを見てる。





「はやく帰れ。」

「つれないね?」

「帰れ。」

「そんなに帰ってほしいの?」

「あぁ。」

「じゃあ帰らない♪」






しつこい…うざい…。




こうなったら最終手段だ。





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