ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
ヤクザ彼氏
◎駿



「行ってらっしゃい、若!!」

「あいよ。」





俺、山寺駿は山寺組の若頭。




山寺組は一般人に手を出さない、仲間を見捨てない、無駄な争いはしないをモットーにしてるヤクザ。





だから、結構業界内外で有名。





結構力も強い。





そして…ホスト並に顔がいい奴がそろった組。





みんな仲が良い。





この山寺組はわりと好きだったりする。






「おい、宇佐。今日は?」

「今日は見回りくらいだ。」





コイツは、俺の右腕で幼なじみの篠田 宇佐(シノダ ウサ)。





頼りになる奴だ。





俺はまだ21だから、今は親父が仕切ってるけど、いつかは俺が山寺組を背負うことになる。






車から降りて、宇佐と適当に町を歩いた。






「若じゃないっすか!」

「おう。店どうだ?」

「最近不景気なんでね…。」

「そうか…頑張れよ!」





こんな風に、俺達は一般人と普通に話せる。





特殊なヤクザだとは思う。





けど、これが一番いい形だ。





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