ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「まぁ、いいや。優しいとこがウリだからな。」





そう言って笑う宇佐。




そんな話をしてたら、向かいから雅弥が来た。






「よぉ、雅弥。昨日寝てたのか?」

「あ、駿。宇佐も。寝てた。」

「マイペースすぎるだろ。メシくらい食えよな。」

「魚ソーセージ食べた。」

「あっそ。」






従兄弟の雅弥はマイペースな自由人。




でも背ぇ高いし、ガラ悪いし、ケンカ強いからかなり怖く見える。






「あ、優衣に会った。」

「そうか。どうだ?」

「駿が好きになるのも無理無いね。」

「……はは。」





ごめん、雅弥。




嘘だから。





「はやく優衣を惚れさせなよ。」

「はは…って、え?」

「俺をなめるなよ。」





ニヤッと笑って去っていった雅弥。





「さすがだな…。」

「俺、雅弥だけは絶対怒らせたくない…。」






同感。




2人で立ってたら、雅弥と入れ替えでハルが来た。






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