ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
帰りの車ではハルにも聞いてみる。





「なぁ、ハル…。」

「なんだ?」

「あたしはいつまで苦しいまんまなんだ?」

「苦しいのか?」

「うん。」

「恋ってそーゆうもんだ。諦めろ。」






だよなー…。





だってさ…。





「ただいま!」

「おかえり。」

「あっ…駿!?た、ただいま…。」






ほら…。




また目ぇ逸らしちゃったじゃねぇか!!





こんなんじゃ嫌われてくだけだよな…?






自室に入ってベッドにダイブ。





「はぁ…。」





こんなあたし、自分自身初めて見る。





駿と目が合うと恥ずかしくなって目を逸らしちまう。




駿が笑ったり、近づいたり、話しかけられたりするとドキドキする。






今のあたしはかなり乙女だよな…。





でも、そんなんだったらいつまでたっても…告白…出来ねぇ。





だから、もっと話さなきゃな。






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