ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
「聞きたいことはいろいろあるんだろうけど…とりあえず、俺達の屋敷に来い。ここは何かと目立つ…。」





そう言われてまわりを見渡すと、教師はもちろん、各教室の窓から全生徒が顔を出してた。





あ、カルテットだけはいねぇな。






学校の近所の奴らも集まってきてる。






まぁ…あの山寺組が来てるんだからね。






しかも若頭直々に。






「おい、麻野優衣。」

「なんだよ。」

「車乗れ。」

「知らねぇおっさんの車に乗れるか!!」

「まだ21だ!!いいから、乗れ!!」





強制連行的な形で車に乗せられたあたし。




これって、普通の女の子の日常?





…そんなわけないっすよね〜。





数分後、車が止まったのはバカデカイ屋敷の前。





うん、でっかく山寺組って書いてますね…。






「でっけー…。」

「お前…もっと女らしい感想ねぇのか。」

「…。キャ〜、大きいお家〜!!ビックリしちゃったぁ!!」

「…なんか…ごめんなさい。」





ムカツク!!




初対面でこれかよ!?






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