ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
ダチだから
◎優衣



誘拐されてから一週間。




あのあと屋敷では汐莉が待ってて、いつも通り笑ってくれた。





そして…あのときあたしは駿とキス…したんだよな…。





あんないきなりあっさりな感じで…。




でも、駿がムダに責任とか感じてなくて良かった。





「優衣、昼食べよ。」

「食う〜…。」

「寝ぼけてんの?」

「だって眠かったし。」




思わず、寝てた。




飲み物を買うために教室をでると、ズラッと並んでる先輩のチーム。




なんか久しぶりだな。





2日ぶりか?





「ちはっす〜。じゃ、あたしは飲み物買うんで〜。」

「待てよ!」

「わかってんだろ?てめぇに用があるんだよ、麻野優衣…。ちょっと外に出るか。」

「腹減ったから嫌だっつの。察しろよ。」

「そんなんだったらお前の友達と外に出るけど?」

「ちっ…。クズ。」





仕方なく付いてくことにした。





「汐莉〜。殺ってきます!」

「殺ってらっしゃい。」





先輩たちに睨まれながら外にでた。





空は快晴。




なのにあたしはケンカ?




これって普通?





なわけがない。





「で?あたしにどうしろと?」

「戦えよ。この人数と。」

「はぁ…あたしは普通になりたいって知ってた?」

「ふざけんじゃねぇ、行くぞ!」





やるなんて言ってねぇのに…。




まぁ、いいや。





「殺っちゃっていい?」





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