ヤンキー彼女とヤクザ彼氏
それから落ち着いた優衣と、宇佐の車に乗った。



優衣はもうスッキリした顔で笑ってる。





「そういえば、この場所を探すのに、汐莉が手伝ってくれたんだ。」

「汐莉が?」

「あぁ。アイツが居なかったら、見つけれなかったかもしんねぇ。」

「そっか…。」

「屋敷で待ってるってよ。」





照れたように笑った優衣。




今すぐ抱きしめたいと思った。





宇佐がいるから我慢だけどな。






「悪かったな、もっと早く探してれば…。」

「謝んなよ!!」






優衣は俺の鼻をつまんだ。




顔近いんだけど…。





「優衣…?」

「あたしは、駿が来てくれて嬉しかったんだ。あたしのせいでこんなケガさせたけど…。でもこれもあたしの為だろ?ごめん…あと、ありがとう…。」





ダメだ。




そんな顔されたら、止まんねぇよ…。





宇佐から隠れるように優衣にキスした。





優衣は顔を真っ赤にさせて、小声で叫ぶ。





「駿!?ちょっ…!!」

「優衣がかわいかったから。」

「…バカ…。」






やっぱり…俺は優衣には弱い。





< 96 / 374 >

この作品をシェア

pagetop