危険なペット様との関係
頷いてしまったあたしに、月舟さんは満足そうに微笑むと
また、あたしの手を軽く握った。
何だかそれが自然な行動すぎて文句が言えないんだよね…
少しそんな自分に呆れつつ、月舟さんが入った部屋にあたしも続けて入る。
っていうかここ…
部屋、というよりキッチン?
調理器具がたくさん置いてあるし。
月舟さんはそこにあった包丁を手にとると
どこからかメロンを取り出して、あっという間に切ってしまった。
その後もオレンジやイチゴなど、いろんなフルーツを取り出しては切って盛りつけていく。
あまりの手際のよさに、あたしの口が塞がらない。