危険なペット様との関係
「ご褒美…?」
「そ。頑張って教えてあげた俺にご褒美。……くれるでしょ?」
「そういうことなら…」
確かにユウが教えてくれたおかげで、明日の補習はすぐに終わりそうだし
なんだかんだ言って、ちゃんと教えてくれたのはホントだし…
何もしてあげないのは可哀想だよね…?
「じゃ、キスし…」
「あ!でも、あたしに触れるのは禁止ね?」
「……は?」
「それ以外ならなんでもする!ね?」
ユウには感謝してるし。
出来ることはなんでもしてあげたいもん。
上機嫌でユウを見上げると、あたしとは反対にものすごーくつまらなさそうな顔をしていた。
「え?どうしたの?」
あたしがそう聞くと、ユウは頭を抱えた。
そしてあたしを見てはぁ…とため息をつく。
「…うん。奈央に期待した俺が馬鹿だった。」
「へ?わわっ…?!」
またしても視界がぐらっと揺らいだ。