yuusuke
自分はいわゆる世間の言うところの良い子で育ってきた。

父は大手企業のバリバリやり手のサラリーマンだった。

しかし、内向的な自分の性格を考慮に入れて転勤の多いその会社を辞めて、俺のために田舎の祖父が経営する小さな建材店を継いだ。

自分にとって父は厳格で畏怖の対象だった。

成績が悪いと叩かれるのは四六時中でその度に自分は父を恐れ、そして、憎んだ。

父は、本当は良い人なのだと分かりながらも憎んでしまう自分がやるせなかった。



俺は、幼稚園の時、一人だけ運動会で踊りを踊らなかった。
なぜかは、覚えていない、やりたくなかったのだろう。


小学校に入るとこの上なく楽しかった。
小学三年の時に女の子にいじめられた。
身長も当時は低かったし、仕方無かったさ。

中学に入ると
またいじめに遭った。
中学時代のいじめというものは悪質極まりない。
高校受験だけが楽しかったように思える。

俺は、無事高校受験にも合格し、地方一の進学校に入った。
高校生活は、平凡そのものであっという間に
俺は、大学生になった。
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