センセイと私の不可思議恋愛



好きって言えたことで、ラクになった。



つないだ手も、だんだんと自然に。


握り返せるくらいにまで成長した。





「次は、萌ちゃんの手作り弁当持ってピクニックやな」



「手作り~?」



「せやで。萌ちゃん、料理できひんのやろ」




お母さんのお手伝い程度しかやったことない。



でも、黒岩の為なら・・・・・・




「頑張るわ!いつか、おいしいお弁当作るわな」



「まじで?楽しみにしとくわ」





2人で並んで、滝を見た。




絶え間なく落ちてくる水をただじっと見つめているだけなのに、涙があふれた。




なんでかな。



きっと、恋を知らない私は、こんな気持ちにはならんかった。






2度目のデートで、やっと言えた“好き”・・・・・・・・・・・・



これから、何度言えるやろう。






できることなら・・・・・・

おじいちゃんとおばあちゃんになるまで言っていたい。




気が早いけど、黒岩と結婚したいなって本気で思ってしまった2度目のデートやった。






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