SugarⅡ
「自分自身を見失っちゃう障害で……精神安定剤飲んで治療するんだけどね…」
美海のこの1人で抱え込んでしまう性格が、こんな病気を引き起こすとは思わなかった。
もっとちゃんと、力になってやれば良かった…っ
「抜け落ちた記憶……思い出せなくなっちゃうこともあるみたいなの……っ」
俺のことを一度忘れれば、二度と美海は思い出せないかもしれない。
「涼ちゃんのこと忘れたくない…っ!」
泣きながら言う美海を、力強く抱き締めた。
美海が俺のことを忘れないように、優しく、力強く…
「ずっと美海のそばにいるから…」
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