SugarⅡ
「おい、ブス。」
あたしの声は聞こえていないようで、陰口……いや、悪口は止まらない。
「あの2人遊ばれてるんだって(笑) 有明君と北山君があんな子たち選ぶわけないし。」
「おい、ブス女!!」
「はぁっ!?」
大きな声で怒鳴れば、当然相手に聞こえるわけで、すぐに反応した。
あぁ、自分がブスだって認めてるんだ。
「顔もブスだけど性格もブス!!
奈々と晴が釣り合ってないなんて、あんたみたいなやつがよく言えたわ!!」
怒りはピークに達していて、今まで溜まっていた分、言葉が止まらなかった。
「自分の顔ちゃんと鏡で見なさいよ!!」
ここまで言えば、相手も返す言葉が見つからないようで、顔を真っ赤にさせて怒っている。