SugarⅡ
「は…?」
何のことか分からないとでも言うかのような表情で、俺を見つめる。
「ちょっと来いよ。」
そんなことお構いなしに、腕を引き、近くに合った公園に入っていく。
「ちょっと有明! 離してっ!」
突然のことで、さっきまで出ていた涙も引いたようだ。
「黙って。」
必死に抵抗する力も、男の力にはかなわないわけで。
あっという間に建物の裏まで連れてくることができた。
「何…」
姫仲は俺と壁の間にいて、こんなときでも俺の目を見ようとしない。
「こっち向けって。」