SugarⅡ


「な、何言ってんのさ、あたしたちがそんなことするわけないじゃないっ」



立ち上がって近寄ってくるリーダーみたいな女を睨みつければ、ピタリと止まった。




「とぼけんな、おまえ等がやったって分かってんだよ!!」



「そうそう。俺らのこと甘く見てもらっちゃ困るなー。」




後ろから歩いてきた晴が手に何かを持っているのが見えた。




「じゃーん、見てこれ。言い逃れ出来る状況じゃねぇの分かるよな?」



ニコッと笑ったように見えたけど、よく見ると目が笑ってない。



晴が手に持っていたのは、女6人が姫仲の机に何かを入れている写真だった。



「黙ってねぇで何とか言えよ。」



俺がそう言うと、肩をビクッと震わせた。



「俺に直接言えねぇようなやつらが調子に乗んな。」
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