SugarⅡ
「どこの高校通ってんの? 今日放課後迎えに行くからさ、教えてよ。」
いつのまにそんなことになったのか分からないが、イヤではなかった。
「○○高校です…」
「そっか、じゃあ行こうぜ……………えっと、名前何だっけ?」
「美海です、姫仲美海。」
あたしも名前聞いた方がいいのかな?
っていうか、聞くなら今?
「美海ちゃんか。…俺の名前は有明涼。 よろしくな!」
「うん、よろしくねっ」
あたしが言うと、ニコッと笑ってあたしの前を歩き始めた。