SugarⅡ


「強くなれよ、涼っ……今の涼を美海が見たらどう思う…?
心配で涼から離れらんねぇだろ…っ!?」



強くなれ、か……


きっとこれから先、俺は本当の笑顔を作れないだろう。



「弱くていいよ……俺が強がって何になる…?」


晴が理解してくれないならそれでもいい。



「晴、俺のことはほっとけ。」



唇を噛み締める晴を背に、誰もいない場所へ、俺は1人で歩き出した。






君と未来を

共にしたかったけど


君はもう

思い出の中でしか

生きられないね…?



(美海を失った今)
(俺は完全に心を閉ざした…)


-END-
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