悪魔的ドクター
「具合はどうだ?」


「…大丈夫です」



顔を背けたまま
小さく返す。


絶対怒ってる。


怖くて
あいかわらず顔は見れないけれど
低いトーンの声は
明らかにいつもと違うから
なんとなくわかる。



「喘息も診るから、少しだけ服撒くって」


「はい…」



指示されるまま言う事を聞く。



「「…………。」」



無言の時間が痛い。






聴診を終え
服を直していると
先生が先に口を開いた。



「マンションに行くぞ」



怒られると思っていただけに
思わぬ言葉で
つい目を合わせてしまった。


先生も表情は
怒ってるいるというより
悲しそうに見える…。



先生にそんな顔させたのは
きっと、あたしだ。



悪い事をしている後ろめたさから
また、先生か顔を背けた。

逃げてしまったんだ。




先生も
そんなあたしの態度に気付いたんだろう。



「雨で濡れているんだ。そのままだと風邪をひく。俺と顔合わせたくないのはわかるが、お前を連れて帰る」



口調も言ってる事も強引だけど
気を使っているみたい。


あたしも事を考えているみたい。






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