white or brack

慧said

3日前黒鳥ゲンと接触して最後に言われた言葉

“近々決着つける”

あの言葉が本当なら近々何か仕掛けてくるはず。

作戦を立てる日程を零に伝えるため零のクラスに向かった。

高等部の廊下でも、中等部の廊下でも、俺が歩くと大体の奴が道を空ける。

少し虚しくなる。


ガラッ

「零」

零の教室に着き零を呼ぶ。

…と

「あ!慧さん丁度いいところに…」

零の友達の千鶴とかいう奴に呼ばれた。

優香とかいう奴は机に突っ伏した零の周りでおろおろしている。

どうしたんだ?

「どうした?」

「慧さん!零を保健室に運んでください!」

はっ?

困惑した視線を送る。

「実は…これを食べて…」

そう言って千鶴(勝手に呼び捨て)が差し出した箱を見た。

「なるほどな…」

酒入りのチョコか…

「たくっ…おい零」

「う~ん、あれ?慧ら~」

おいおい

チョコ1つでろれつまで回ってねーよ

どんだけ弱いんだよ…
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