オアシス
そして、ついに私と準平の所にも吹き出す花火を持って走ってきた。でもなぜか、私は恐怖を感じなかった。ぼーっと突っ立っていた。

すると準平が、私の腕を乱暴につかんで走り出した。走りにくい砂浜の上を二人で走った。どれだけ走ったかはわからない。準平に引っ張られ、適当に走った。

「はぁ……はぁ……、危ないな、あいつ。まだ酔っ払ってたのか? はぁ……はぁ……」

息切れをおさえながら準平は言った。私も息があがって仕方ない。すごく胸が苦しかった。何も喋れない。少しの間、砂浜に座り体を落ち着かせていた。

数分して、ようやくもとに戻り普通に話せるようになった。

「ごめん、大丈夫?」

「はい……」

それでも私はまだ少し息切れしていた。

そして徐々に体力が戻ってきた頃、



……!!!



えっ?



突然のことで、何が起こったのかわからなかった。

無言のまま、急に準平が私を抱き寄せた。今度は違う意味で息切れしてきた。

……何?

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