窓辺のロリータ

「……ふぅ」

 息が続かなくなった所で顎を下げ、飲むのを止める。開けっ放しにしていた冷蔵庫の扉をそっと閉めると、少しだけ心が鎮まった気がした。

「ダメだなぁ、僕は……」

 キャップを閉めつつ溜息をつくと、今度は劣等感が僕を占拠する。劣等感とは無論、『恋敵であるアイツ』に対してである。

「『今日こそは』って、思ってたんだけどなぁ……」

 そう、今日こそは。
 今日こそは、しようと思っていたのだ。
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