ヒミツのお姫様☆2nd


「城井っ!ありがとっ!俺、城井のおかげで点数よかったよー!!」



城井に、自分のテストを見せる。



「……よかったじゃん」

城井は、そんな私に笑みを零し、私の頭の上でポンポンっと手を弾ませた。




「柚希……」


後ろから、そんな声が聞こえた。


その声は、それはそれは低ーい、不機嫌そうな声で。



見なくても、その声が、誰のものなのか分かった。


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