スカイ・ライン
「……なあ」
「ん?」
「さっきの質問の答えだけど」
「うん」
「やっぱり、空は飛べないと思う」
「うん」
空が向こう側から暗く染まり、黄昏から夜の顔に変わっていく。
風も冷たくなってきた。
そろそろ教員が見回りに来る時間だ。
もうすぐここを出なきゃ、まずい。
「でも、ペリコプターから空中ダイビングしたら、一瞬くらいは飛べると思う」
奈緒はアハハと笑う。
「さすがユースケだね」
何がおかしかったのか、それから暫くの間、奈緒は笑い続けた。
多分さっきのでどっかのネジが外れちまったんだと思う。
それかなんでもおかしく感じるお年頃とか。