いちごおれはお好きですか?
「椎名先輩…」
椎名先輩は私の目の前で立ち止まった。
女子の視線は今、私に向いている。
そして、
『おはよ。いちごおれさん』
そう言って椎名先輩は私の頭をぽんっ、として歩いていった。
「/////!!!」
私の顔は一気に赤く染まった。
『「…きゃーーッ!!!」』
さっきとは違う女子の絶叫が
校内に響いた。
『桐乃!逃げるよ!』
「へ?」
『良いから!』
私は美也に言われるがまま、その場から逃げた。