いちごおれはお好きですか?
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『桐乃ちゃ~ん!陽斗!体育祭終わっちまったぞ!…て、あれ?(汗)』
いきおいよくドアを開けた柚月先輩の声は、保健室の静けさに消えていった。
『もー!おきろよー!』
あれ…私、何してたんだっけ…
体育祭で怪我して、椎名先輩に手当てしてもらって、一緒に…寝たんだっけ。
椎名、先輩…―――
「…んー、…あれ、?」
私の肩には椎名先輩の頭が乗っていた。
『桐乃ちゃ~ん!』
「うわッッ!柚月先輩!」
私が目を開けた瞬間、柚月先輩は泣きそうな顔で私に抱きついてきた。